【3種の対処法】換気扇から異音が…なぜ?原因と対処をチェック!
公開日
2018年09月14日
更新日
2019年10月10日
「ジー…」、「カラカラ…」、「キーン…」と換気扇から異音が聞こえたら、ギョッとしてしまいますよね。
その異音、実は放っておくと換気扇自体にダメージがあるばかりか、体にも悪影響を及ぼす可能性があるかもしれません。
こんにちは!
みんなのハウスクリーニングでプロのクリーニング屋をやってます、あらのすけと申します。
換気扇の異音の種類によっては、掃除をするだけでも解決する場合があるんですよ!
今回はキッチン・浴室の換気扇から異音がして困っている方のために、異音の原因と対処、さらに予防法についてまとめてみました。
目次
これじゃ仕方ない…。換気扇の修理・交換が必要なパターン
換気機能が低下してない?第一の原因は「経年劣化」
換気扇の寿命は10年と言われていますが、異音がする場合の多くは耐用年数である10年を超えていることが多く、何らかの不具合が生じていることが考えられます。
キッチンや風呂の換気扇はそれぞれ、油や湿気が多く、使用状況によっては故障しやすい条件が整ってしまいます。
経年劣化によって起こる不具合には、回転音が大きい、異臭、換気機能低下がありますが、換気扇自体に問題がある場合は交換が必要になることもあります。
異音の種類別・換気扇異常の原因と対処法
ジー、という音は「湿気によるサビ」が原因
「ジー」という音が継続的になる場合、換気扇の内部やモーター部分が湿気により錆びてしまったことが考えられます。
使用環境において湿度が高い場合や調理頻度が多い場合に起こりやすくなります。
錆びは掃除では取ることができないので、換気扇そのものの交換、もしくは部品の一部を交換することが必要です。
カラカラ、カタカタ、カカカ、これは「軸ずれ」が原因
「カラカラ…」、「カタカタ…」、「カカカ…」といった音がする場合、モーターの軸が継続的な使用によって変形、もしくは破損してしまっていたり、ホコリが付着していたりすることによって軸ずれを起こしている可能性があります。
この場合は修理や交換が必要な状態であり、放置したまま使用し続けると故障の原因となってしまう場合があります。
キーン、という音は壊れかけの証拠?「部品の劣化」が原因
「キーン…」という音がする場合は、換気扇の経年劣化によりプロペラの回転軸がずれることや、水滴や湿気によるサビが原因で起きます。
またゴミがついていたり摩耗によってプロペラが消耗したりすることで起きることもあります。
他には本体の劣化、モーターの寿命、ネジの緩み、ホコリの詰まり、オイル不足による回転異常などが考えられます。
部品の劣化が原因である場合は修理や交換が必要になります。オイル不足の場合は軸に潤滑油を入れてみましょう。
数年に一度は業者にクリーニングをお願いしよう
換気扇の油汚れは長年にわたって蓄積していきます。
自分でできる範囲で掃除をすることで換気扇の寿命も延びますが、やはり数年に一度はプロによるクリーニングを行うことをオススメします。
プロならではの技術により、短時間で効率よく換気扇をピカピカにできます。
換気扇の修理・交換をするには…?
換気扇を修理・交換する場合は、業者に頼むことをオススメしています。
業者を選ぶ際は複数の業者から見積もりを貰うのが鉄則です。
時間の余裕があれば、3社以上から見積もりをとると良いでしょう。
換気扇交換・取り付け料金の相場は、以下の通りです。
- レンジフードタイプ…10,000~40000円/台
- スリムタイプ…10,000~40000円/台
- プロペラタイプ…8,000~30,000円/台
相場から高すぎる場合も安すぎる場合もあまりお勧めできません。よく検討しましょう。
軸のオイル不足!潤滑油をさす必要があるパターン
キュルキュル、キュキュ、チチチ、原因は「軸のオイル不足」
「キュルキュル…」、「キュキュ…」、「チチチ…」といった音がする場合、軸のオイル不足であると考えられます。
本来プロペラやファンの軸には潤滑油が注されているのですが、換気扇を回すたびに徐々にオイルはなくなっていき、このような乾いた音がするようになります。
このような場合はプロペラやファンの軸に潤滑油を注しましょう。
潤滑油の使用方法と注意点
換気扇に使用できる潤滑油はホームセンターやインターネットなどで購入することができます。
換気扇の内部を掃除したら潤滑油を塗りましょう。
換気扇のファンを外して軸の部分に潤滑油をつけすぎない程度に塗ります。
つけすぎてしまうと換気扇を回したときに換気扇内部に潤滑油が飛び散ってしまう恐れがあります!
CRC556は長期潤滑には向かず、元の潤滑油を流してしまいますし、逆に軸を痛めてしまう場合も…。
潤滑油を選ぶ際は長期潤滑タイプのものを選ぶようにしましょう。
汚れてるだけ!掃除をすればOKなパターン
ブォー、ゴー、という音は「油汚れやホコリ」が原因
「ブォー」、「ゴー」という音がする場合、換気扇に油汚れやホコリがつくことにより、回転のバランスが崩れて異音が発生していると考えられます。
この場合、換気扇の掃除をすることで解決することが多いようです。
換気扇ってどう掃除すればいいの?
換気扇の汚れは酸性の油汚れなので、アルカリ性の重曹などを使った掃除方法がオススメです。
まずは換気扇の電源を切りましょう。ファンを取り外しているときに換気扇が動き出すと大けがをする恐れがあるため大変危険です。
- 1.シンクもしくは大きめのゴミ箱などにゴミ袋を入れて、60℃のお湯を溜めます。
- 2.お湯に重曹を1カップ入れてかき混ぜます。
- 3.ファンやフィルターなどを1時間ほど漬けこみましょう。
- 4.その後、スポンジや歯ブラシなどを使ってこすり洗いをしたら完成です。
必ずしっかりと水気を拭き取ってから設置しましょう。
換気扇の他の部分にはセスキ炭酸ソーダを使って油汚れを落としてください。
スプレーボトルに500mlの水とセスキ炭酸ソーダ小さじ1杯を入れてよく振って混ぜます。油汚れの気になる箇所に吹きつけて、いらない布などで拭き取りましょう。
ただしセスキ炭酸ソーダは重曹よりもアルカリ性が強いため肌が荒れてしまうことがあります。必ずゴム手袋をして掃除をするようにしましょうね。
シロッコファンとプロペラファンの違いと取り外し方法
シロッコファンとプロペラファンの違いって?
換気扇は主にシロッコファンとプロペラファンに区別されます。
プロペラファンはその名の通りプロペラ状になっているファンのことをいいます。
シロッコファンはモルモットの回し車のような形をしたファンのことをいいます。
シロッコファンはさらに整流版がついているタイプとついていないタイプに分かれます。
シロッコファンとプロペラファンの取り外し方法
【シロッコファンの場合】
- 整流版があれば降ろし、フィルターを外します。
- ネジを外して円盤型のベルマウスを外します。
- シロッコファンを片手で押さえ、もう片方の手でファンを固定している中央のネジを「ゆるむ」の方に回して外し、シロッコファンも取り外します。
【プロペラファンの場合】
- 中央のネジを「ゆるむ」の方に回して外し、プロペラも取り外します。ファンを抜くときは変形させないように気をつけましょう。
- 前面カバーの下を持ち、少し上に持ち上げるような感じで取り外します。
多くの換気扇はこの方法で取り外すことができますが、換気扇の種類によって取り外し方が変わります。
必ず取扱説明書をよく読んでからにしましょう!
もっと詳しい掃除方法が知りたい!という方は、こちらの換気扇掃除の記事もご覧くださいね。
異音の予防には定期的な掃除がGOOD!
普段から簡単なお手入れをしよう
換気扇の異音を予防するには、普段から定期的に掃除をすることが必要です。
特にキッチンの換気扇は、油汚れにホコリが混じるのでなるべく触りたくないという心理に陥り勝ちですよね。
ですが、換気扇の掃除を放置すると換気扇の機能が落ちて油を吸いにくくなってしまいます。
すると結果的にキッチン以外の場所にも油汚れが広がってしまい、かえって掃除が大変になってしまいます。そのため普段からのメンテナンスがとても大切になります。
換気扇の簡単なお手入れ方法
市販のレンジ用洗剤で簡単お手入れ
重曹やセスキ炭酸ソーダを使う以外にも、市販のレンジ用洗剤を使用するとお手軽です。
汚れている部分に洗剤をスプレーし、しばらく経ったらいらない布などで拭き取りましょう。長い間放置した油汚れは、予め割りばしなど先の平べったいヘラのようなものでこそげ落としておくと後がラクになります。
取り外すことのできない頑固な汚れ部分には重曹ペースト、もしくは重曹パックを
ファンやフィルターなど取り外すことのできない部分には重曹ペースト、もしくは重曹パックがオススメです。
重曹3に対して水1の割合で重曹ペーストを作り、気になる部分に塗りつけて放置したら、スポンジやいらない布などで拭き取りましょう。
ペーストで塗り付けることが困難な部分には、水100mlに対して小さじ1杯の重曹を混ぜた重曹水スプレーをキッチンペーパーに浸して気になる部分にパックし、しばらく放置したら拭き取りましょう。
可能であれば食器洗い乾燥機を使用することも
もしもファンが食洗器でも洗うことができるタイプのものであれば、食洗器で洗うことをオススメします。
お湯で洗う食洗器は油汚れに強いため、ゴシゴシ擦らなくても油汚れをかなり落としてくれます。
ただし、きちんと取り扱い説明書を確認してから食洗器を使用するようにしましょう。
掃除するタイミングってあるの?
油汚れは放置することで酸化してしまい、ベトベトの頑固な汚れになります。
ですが付着したばかりの油は汚れが柔らかく、水拭きするだけでもかなり落とすことができます。
また油汚れは温度を加えることで柔らかくなりますが、料理の後はキッチンの温度が上がっているので汚れが落ちやすくなります。
油料理をした後や魚料理の後など、見える部分だけでもササっと拭き取るだけでも汚れの溜まり具合が変わります。
メンドくさがりな人にオススメ!お掃除お助けグッズ
換気扇のフィルターはすぐに油汚れが溜まる上に、目詰まりした汚れを取り除くのはとても重労働になってしまいますよね。
そんなときにオススメなのが使い捨てのフィルターです!
汚れたらパッと捨てるだけなのでとても簡単です。
磁石で貼るタイプやマジックテープで貼るタイプなど様々ですが、粘着タイプのフィルターは取り外しがとても簡単なので特におススメです。
ただしずっと使い続けると使い捨てフィルターが目詰まりしてしまい、換気扇の性能がぐっと落ちてしまうので、こまめに取り替えることは必須です。
お手軽で強力に油汚れを落としてくれるのが、換気扇レンジクリーナーです。
スプレーをしてすぐにいらない布などで拭き取るだけで頑固な油汚れが驚くほど落ちます。仕上げに歯ブラシで気になる箇所をこすりながら水で洗い流しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、換気扇から異音が出た場合の対処法などについてまとめてみました。
ついつい面倒で放置してしまいがちですが、本当に放置してしまうと後々がもっと大変になってしまいます。またゴキブリなどの害虫もおびき寄せる原因となってしまいますので、日頃のお手入れと時々のしっかりメンテナンスを心掛けましょう。
ちなみに、みんなのハウスクリーニングでは「換気扇クリーニング」のご依頼をたくさんいただきます。
ご自分での掃除が面倒…そんなときはぜひ頼っていただければ幸いです。
あなたのお悩みが解決することを祈っております。
換気扇掃除の豆知識