【主婦必見】エアコン掃除でお金も快適も手に入る?電気代節約の方法
公開日
2018年04月04日
更新日
2020年04月24日
みなさんこんにちは!
エアコンクリーニングの仕事をして8年の、山下と申します。
あなたは「エアコンを使うと、電気代が高くなる…」という悩みを抱えていませんか?
夏や冬の冷暖房を使う時期は、春や秋の使わない時期に比べて電気代がすごーくかかります。
「電気代をなんとか安くしたい!」
「でも、暑い中(寒い中)エアコンをつけずに過ごすなんて地獄だ!」
と頭を抱えている主婦の方も多いのではないでしょうか。
特に、専業主婦の方は家にいる時間が長い分、快適に過ごしたいですよね。
そんな皆様に朗報です!
なんと、エアコンを使いつつ、電気代を安くできるとっておきの方法があるんです!
それは...
「エアコンの掃除をする!」
ということ。
「え?掃除をすることがなんで電気代の節約につながるの?」
と疑問に思う方も多くいるでしょう。
今回はエアコン掃除のプロである私が、
- なぜエアコンを掃除すると電気代が節約できるのか
- エアコンの掃除はどのように行えばいいのか
ということをみなさんにお伝えしようと思います
それではさっそくまいりましょう!
目次
電気代、毎月いくらかかっていますか?
みなさんは、電気代の平均価格を知っていますか?
仲の良いママ友や友人と話していても、なかなか具体的な金額って出てこないですよね。
電気代の平均価格はこのようになっています。
- 2人暮らしの場合…年間107,196円/ひと月あたり8,933円
- 3人暮らしの場合…年間123,852円/ひと月あたり10,321円
- 4人暮らしの場合…年間130,404円//ひと月あたり10,867円
- 5人暮らしの場合…年間145,296円/ひと月あたり12,108円
(出典:2016年総務省統計より)
自分の家の電気代と比べてみて、どうでしたか...?
このデータは、春や秋などあまりエアコンを使わない時期も合わせて割り出しているものなので、年間の電気代を割って比べてみると良いでしょう。
「なんだ!うち平均より安いじゃん!」
と思った方も、まだまだ安くできちゃうかもしれないので、記事を読むのをやめずにお付き合いください(笑)
平均より上だった方は、これから電気代節約術を伝授しますので、しっかり頭に叩き込んでくださいね!
ちなみに、電気代の内訳ですが、
・夏の電気代の内訳(TOP3) …エアコン58%、冷蔵庫17%、照明6%
・冬の電気代の内訳(TOP3) …エアコン30%、照明13%、冷蔵庫11%
(出典:資源エネルギー庁より)
となっていて、エアコンが電気代にとても影響を与えていることがわかります。
電気代とエアコンは切っても切れない関係...ということですね。
さて、電気代の平均価格とエアコンとの関係がわかったところで、本題の節約術に入ります。
「エアコンを掃除すれば、電気代節約につながる」
と冒頭で言いましたが、エアコンの仕組みを理解すればその理由がわかります。
なぜ、エアコン掃除をすれば節約につながるのかを知るために、まずはエアコンの仕組みをみていきましょう。
よくチェックしたい部分は3つ!エアコンから風が出る仕組み
エアコンが冷たい、または暖かい風を出すためには、
- フィルター
- 熱交換器(フィン)
- ファン
という3つの部分の働きが重要になります。
まずはじめに、エアコンは部屋の空気を中に取り込みます。
この際に活躍するのがフィルターです。
フィルターは空気を取り込む際、入り口の役割を果たしています。
フィルターは空気中のホコリを取る役割をしていて、ここに汚れがたまってしまうと、空気を取り込むのに余分な電力がかかってしまいます。
そのため、こまめな掃除が大切なんです!
掃除の仕方は後ほど詳しく説明させていただきますね。
フィルターを通りエアコンに入ってきた空気は、熱交換器(フィン)で温度調節されます。最後にファンという部分で、熱交換された空気を部屋に吹き出しています。
このフィンやファンにもホコリなどの汚れはたまりやすいんです。
汚れがたまると邪魔をしてうまく空気の温度調節や吹き出しができなくなり、電気代が高くなってしまいます。
しかし、フィンやファンは掃除が難しく、見逃しがちになってしまっているご家庭が多いんです...!
こちらについても後ほど詳しく説明させていただきます。
エアコンはこのように
- ①空気の取り込み
- ②空気の温度調節
- ③空気の吹き出し
という仕組みで部屋を冷たくしている、暖めていること、そしてそれらで重要な役割を果たす部分には汚れがたまりやすくなっていること、理解していただけたでしょうか。
汚れがたまると、空気の循環がスムーズにいかなくなり、使用電気量が増加してしまうんです...!
そのため、エアコンの掃除をすると、空気の循環がスムーズになり電気代が安くなります。
なぜエアコンを掃除すると電気代節約につながるのかわかったところで、エアコンの掃除の方法を伝授します!
エアコン掃除で、快適に節約しちゃおう!
①フィルターの掃除の仕方
エアコンのフィルターを掃除することで、空気をスムーズにエアコン内に取り込むことができます。
環境省によると、2週間に1度フィルターの掃除を行うと、冷房時で4%、暖房時で6%消費電力を節約できるそうです。
電気代に換算すると、7時間あたりで6〜7円ほど節約できちゃいます!
フィルターが綺麗な状態で毎日7時間使い続けるとすると、1ヶ月で約200円、1年では2000円ほど節約できる計算になります。
すごい!
そんなフィルターですが、自分で簡単に掃除することができちゃいます。
まずはじめに、エアコンのカバーをあけましょう。
カバーをあけたら、フィルターを外す前に一手間!
掃除機でホコリを吸い取りましょう。
すぐにフィルターを外してしまうと、ホコリが落ちてきて部屋が汚れてしまう可能性があります。エアコンの掃除をして、部屋が汚くなったら嫌ですもんね(笑)
ホコリを軽く吸い取ったら、フィルターをゆっくりと外していきます。
フィルターの表側から、掃除機を使いホコリを取っていきます。
この際、裏側からホコリを取ってしまわないように注意してください!ホコリが目詰まりしてしまう原因になってしまいます。
フィルター掃除の基本はここまでで完了です。
簡単でしょ?
慣れてくると、10分もあれば完了しちゃいます。忙しい家事の合間にできちゃいそうですね!
さらに綺麗にしたい方は、お風呂場にフィルターを持っていき、シャワーで水洗いしましょう。
水洗いの際は、先ほどとは逆で裏側から洗いましょう。シャワーの水でホコリを押し流すようなイメージです。
シャワーの水だけで綺麗にならない場合は、中性洗剤とブラシをつかって、優しくこすってみましょう。
汚れが落ちたことを実感できると思いますよ!
水洗いの後は、タオルでしっかりと水気をきってから、新聞紙の上などで乾かしましょう。水分が残っていると、カビが生えてしまう原因になるので、完全に乾かしてからフィルターをエアコンに戻しましょう。
エアコンに戻す際は、上下、裏表の向きに注意してくださいね!
以上がフィルターの掃除方法です。今すぐにでもできちゃいそうですね。
掃除の頻度としては、最低でも1ヶ月に1度は行ったほうがいいと言えそうです。
水洗いは毎回では手間なので、2回に1回など、時間のあるタイミングで行いましょう。
最後に簡潔に掃除方法をまとめておくので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
- ①エアコンのカバーをあける
- ②掃除機でホコリを取る
- ③フィルターを取り出し、表側から掃除機をかける
ーーーーーー時間のないときはここまでーーーーーー
- ④お風呂場にフィルターを運び、裏側からシャワーで流す
- ⑤タオルで水気を取った後、十分に乾燥させる
- ⑥フィルターをエアコンに戻して完了
②フィンとファンの掃除の仕方
フィンとファンは、エアコンの内部にあるため、とっても掃除が難しい場所なんです。
しかし、その分汚れがたまりやすく、ホコリなどの汚れだけでなく、カビまみれになっていることも!
エアコン内部にカビが発生すると、最悪の場合肺炎になってしまったり...と健康面にもよくない影響がたくさんでてきます。
もちろん、フィンやファンが汚れていると、空気の温度調節がうまくいかなかったり、空気を吹き出す際汚れがつまってしまったりと、運転効率が下がり電気代が余計にかかってしまいます。
電気代節約のためにも、健康のためにも掃除したい場所ですね。
さて、そんなフィンとファンですが、掃除の方法が2つあります。
それは
- 自分でやる
- 業者に頼む
の2つです。
簡単に、それぞれのメリットとデメリットを紹介しますね。
・エアコン掃除を自力で行う場合
エアコンのフィンとファンの掃除を自分で行うメリットは
「お金がかからない」こと。
後ほどお話しますが、クリーニング業者に頼むと10,000円〜費用がかかります。
自分でやると、1,000円くらいですみます。ただし、リスクもあるので注意!
それは、
「自己流で掃除するとエアコンが故障して、修理費がかかる可能性がある」
ということです。
誤って基盤部分に水をこぼしてしまうと、業者に頼む倍以上のお金が修理にかかってしまいます。
自分でやって安くすませようと思ったのに、数万円の出費に…。実際、私たちも「自分でやろうとしたけど、失敗してしまった」というお客様に出会うことが、少なくありません。
とはいえ、やはり「自分で掃除したい!」と思う人はいっらしゃると思います。
そんな方のために、おおまかなエアコン内部の掃除の手順をまとめてみました。
ぜひ参考にしてくださいね!
- 1.ゴーグル・マスク着用
- 2.エアコンの電源プラグを抜く
- 3.カバーを外す
- 4.フィルターを取り出す
- 5.掃除機でホコリを吸う
- 6.エアコン内部クリーナーで洗浄
- 7.水洗い
- 8.自然乾燥
- 9.電極部分をラップで保護
- 10.冷却フィンをクリーナーで洗浄
- 11.自然乾燥
- 12.つけ直す
ここで、エアコンを掃除する際に使用する洗剤について注意していただきたいことがあります。
エアコンの汚れを落とすには、アルカリ性の洗剤が効果的です。
でもその一方で、危険な面もあるんです。
それは
- アルカリ性は、金属がサビやすくなり、フィン(熱交換器)が故障する可能性がある
- 使用後は、中和して捨てる必要がある
- 皮膚についたり目に入ると、悪影響が出る可能性がある
ということ。
「自分に限ってそんなミスはしないだろう」
と思っていても、気づかずに間違った使い方をしてしまい、最悪の場合は火事になることもあるんです。
(参照:製品評価技術基盤機構)
アルカリ性が弱い洗剤でもこのような事故は起こっていますので、十分に注意してください。
自力でエアコンの掃除を行う際は、無理せず安全に行うようにしてくださいね!
エアコン掃除を業者にお願いする場合
では、エアコンの掃除を業者の方に頼む場合のメリットとはなにか。
それは、
「自分では手の届かない奥の汚れも落ちる」
「故障しない」
です!
経験を積んだプロなので、安心して任せることができますよね。
デメリットはやはり、
「費用がかかる」
ということです。
先ほどチラッと触れましたが、エアコンクリーニング業者の費用の相場は、10,000〜15,000円です。
もちろん費用はかかりますが、自分でやると故障のリスクがありますし、自分では奥の方まで完全にキレイにはできません。
さて、ここまで掃除を「自力でやる場合」と「業者に任せる場合」のメリットとデメリットを見てきましたが、結局どちらがいいのでしょうか。
考え方は人それぞれ、ですが、私はエアコン業者に任せることをおすすめします。
費用はかかりますが、今後の電気代の節約につながるなら...健康面への悪影響も減るなら...
と考えてしまいます。
自分にあった方法で、エアコンのフィンとファンも掃除してみてくださいね!
掃除以外にも!エアコン節約術5選
ここまではエアコンを掃除することで電気代を節約することについてお伝えしました。エアコンを使いつつ、こんなに節約できるんだ!と驚いた方も多いのではないでしょうか。
ここからは、掃除以外の、エアコンを使いつつできちゃう節約術を5つご紹介します。ぜひ参考にして、トライしてみてくださいね!
①エアコンの設定を自動運転にする
エアコンは、室内温度を設定温度にするまでが最も電気を使うため、電気代がかかります。
そして、1度設定温度になってしまえば、あまり電気代はかからないんです。
エアコンの自動運転は、室温が設定温度になるまでは強風運転、その後は微風運転と、1番電気代が抑えられる効率の良い運転をしてくれるので、節約につながります。
②こまめにon/offをしないこと
上で述べたように、エアコンは室内温度を設定温度にするまでが最も電気を使うため、こまめに電源を入れたり切ったりすることは、電気代が高くなる原因になります。
節約のためにとこまめに電源をいじっていた方、多いのではないでしょうか...?
しかし、いつでもつけっぱなしにしておけばいいというわけではありません。使わないときは電源を切った方が、電気代を節約することができます。
では、どのようなときにエアコンをつけっぱなしにしておけばいいのか。
例えば、
- ちょっと買い物にでかける、等30分くらいだけ部屋をあけるとき
- 外の気温と設定温度の差が激しいとき
→外の気温と設定温度の差が激しいほど、運転効率が悪くなり次にエアコンをつけたときにかかる電気代が高くなります。夏の猛暑日などは、つけっぱなしにしていたほうが効果的に節約できます!
エアコンの電源をいれるタイミング、切るタイミングをしっかりと見極めましょう。
③エアコンの設定温度を+1(−1)にする
環境省によると、夏の冷房時の温度設定を1度高くすると約13%の消費電力の削減になり、冬の暖房時の設定温度を1度低くすると約10%の消費電力の削減になるそうです。
また環境省は、夏は28度、冬は20度が室温の目安であると推奨しています。
温度設定の参考にして、節約していきたいですね!
④カーテンをうまく活用する
部屋の環境次第でエアコンの効き目は大きく左右されます。
先ほどチラッと触れましたが、エアコンは外の気温と設定温度の差が大きいと、運転効率が悪くなります。
そのため、夏はレースのカーテンを使用し直射日光をカット、冬は厚手のカーテンを使用し外からの冷気を遮断するなど対策が必要です。
外の気温と設定温度の差が小さくなればなるほど、電気代を節約することができます。
⑤室外機の周りに物を置かない
エアコンの節約...となると、どうしても室内機(エアコン本体)に目がいきがちですが、実は室外機にも節約できるポイントが眠っています。
室外機は、室内機から送られてきた熱を外に排出する役割をしています。
そんな室外機の周りに、植木鉢や自転車などが置いてあると、熱の放出が妨げられ無駄な電力がかかってしまいます。
さらに冬は、周りに雪が積もってしまうと、植木鉢などと同じように熱の放出が妨げられてしまいます。
定期的に室外機付近を確認し、なるべく周りにものを置かないようにしましょう。
また、夏はカバーなどを使い日よけすると、冷房効果が高まります。
以上が掃除以外の節約術です!
どれも簡単で、すぐに取り組めそうですね。
また、エアコンを使いつつできるものばかりで、家にいることの多い主婦のみなさんも嬉しいですよね♪
快適に過ごしながらできる節約方法、みなさんぜひ試してみてくださいね!
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
なぜエアコンを掃除すると電気代が節約できるのか、そしてエアコンの掃除の方法について理解していただけたでしょうか。
この記事が、みなさんの電気代節約と、エアコンのある快適な暮らしに役立てば嬉しいです。
では、みなさんで節約、頑張っていきましょうね!
レッツ節約ラーイフ!!
エアコンクリーニングの豆知識