エアコン内部クリーンの効果は?機能を正しく理解して快適に過ごそう
公開日
2021年03月24日
更新日
2021年03月24日
「内部クリーンって、どんな機能?」
「結局どこがキレイになるの?」
「内部クリーンをしているのにエアコンが臭うのはどうして!?」
あなたは「内部クリーン」機能の使い方にお困りではないですか…?
みなさんこんにちは!
みんなのハウスクリーニングのあらのすけです。
今日はエアコンの「内部クリーン」に関するお話です。
暑い日が続き、だんだんとエアコンの出番も増えてくる季節になりました。
汗だくで帰宅してエアコンを「ピッ」とつけた瞬間から、ひんやりとした空気で快適に過ごしたいですよね。
実は「内部クリーン」でエアコンのケアをすると、あなたのお部屋のエアコンをもっと快適に使うことができるようになるんです。
でも多くの人は、イマイチどんな機能かわからないままに使わず終い…なんてことも。
せっかくの機能、うまく使わないともったいない!
ここからは、
- 内部クリーンとは何か
- 内部クリーンで部屋が臭うワケ
- 意外と知らない効果的な使い方
を紹介していきます。
内部クリーンを効果的に使って、暑い夏を涼しく快適に過ごしていただければ幸いです。
それでは参りましょう!
目次
そもそも内部クリーン機能って何?
内部クリーン機能を有効に使っていただくためにも、まずは内部クリーンがどのような機能なのか理解しておきましょう!
実は、「掃除」機能ではなく「乾燥」機能
「内部クリーン」と聞くと、なんとなく「エアコン内部を掃除してくれる機能」をイメージしますよね。
フィルター掃除機能と間違える人も多いですが、内部クリーンは「エアコンをお掃除する機能」ではありません!
内部クリーンとは、冷房運転の後にエアコン内部を乾燥させる機能のこと。
思い出してみてください。
つめた〜い飲み物が入ったペットボトルのまわりには、たくさんの水滴がついていますよね。
部屋のあたたかい空気が冷えた状態のエアコン内部に触れると、ペットボトルと同じように結露を引き起こします。
とくに熱交換器・送風ファン・吹出口内壁(送風路)に結露が起こりやすくなっています。
次の図を見てみましょう。
気づきましたか?
実は、結露が起こるのは汚れがたまりやすい部分と同じような箇所なんです。
結露している箇所にはホコリやチリが張り付きやすいため、汚れもたまってしまいます。
この湿気とホコリを放っておくとどうなるか、あなたはご存知でしょうか?
そう。どんどんカビが発生してしまいます……。
ここで内部クリーンの出番です!
内部クリーンでエアコン内部を乾燥させ、カビの発生を防いであげましょう。
エアコンの機種によっては、「エアコンクリーン」「エアコン乾燥」「プラズマクリーン」「内部清浄運転」など、「内部クリーン」ではない呼び方もされています。
内部クリーンの種類は自動・手動の2タイプ。
自動の場合は、冷房を切った後すぐに内部クリーン運転に切り替わります。
設定を解除しない限り、毎運転後に作動します。
「自動的に切り替わらない」という場合には手動で作動させる必要があるので、リモコンの内部クリーンボタンを押してくださいね。
また、お使いのメーカー・機種によっては設定方法が異なりますので、ご自宅のリモコンや取扱説明書を確認してみましょう。
気になる所要時間と電気料金は?
内部クリーンにかかる時間は、エアコンのメーカーや機種によって大きく変わります。
エアコンメーカー | 所要時間 |
---|---|
東芝 | 90分 |
Panasonic | 60〜100分 |
SHARP | 20〜90分 |
日立 | 60分 |
三菱 | 10分 |
DAIKIN | 90〜120分 |
富士通 | 90〜105分 |
所要時間は冷房運転を続けた時間によっても異なりますが、平均して約90分といったところです。
最大でも2時間以内には運転が終了します。
内部クリーンの所要時間によって電気料金も変動するようです。
ただ、おおむね1回あたり1円〜5円と「とっても高い!」というわけではありません。
1回あたり3円として1ヶ月間毎日使用すると、3円×30日で90円。
極端ではありますが「1ヶ月90円でカビ予防ができる!」と考えると、なんだかとってもおトクな気がしますよね。
実はデメリットも…
内部クリーンはエアコンを清潔に保ってくれる便利な機能ですが、実は見逃すことのできないデメリットもあるんです。
それはジメッとした熱気が部屋に充満すること。
内部クリーンによって飛ばしたエアコンの湿気は、外へ出ていくわけではありません。
エアコンの送風口から部屋の中へと放出されてしまいます。
内部クリーンは、送風運転と暖房運転を組み合わせて運転する機種がほとんどです。
あたたかい空気に乗って湿気が放出されるため、部屋の温度が2〜3度も上昇します。
冷房運転でせっかく涼しくなった部屋ですが、内部クリーン運転中はまるでお風呂の中のように蒸し暑くなってしまうんです。
さらに内部クリーンを使用することで、多くの人から「エアコンのニオイが気になる」との声があがっています。
エアコンの内部クリーンにすると臭い
— ぽんじゅ (@ponju56) July 29, 2017
エアコンに内部クリーンてのあったからやってみたら温風が出る上にくさいwwwなにこれwww
— あわけ (@Awake_vE) July 30, 2013
毎日のようにエアコンの内部クリーン機能を使っているのですが、なかなかにおいが取れません。本格的に暑くなる前に正常に戻さないとヾ(。><) pic.twitter.com/Hs8rxMa2BZ
— やまぐち いわお (@YamaguchiIwao) June 20, 2017
エアコンを清潔に保つはずの内部クリーン機能。
なぜ、変なニオイが漂ってしまうのでしょうか?
ニオイが消えないのは「こびりついたカビ」が原因
「カビを防いでいるのに、ニオイの原因はカビ?どういうこと?」
と感じている方も多いでしょう。
実は、内部クリーン機能には限界があったんです……。
まずはエアコンが臭ってしまうメカニズムを紹介します!
エアコンのニオイが発生するメカニズム
エアコンの気になるニオイは、エアコン内部にこびりついたカビが原因。
エアコン内部は湿度が高くカビが発生しやすい環境です。
恐ろしいことに、一度発生したカビはホコリや汚れを栄養にして繁殖し続けます。
エアコンを運転させるたびにホコリや汚れが溜まっていくため、カビもどんどん元気に繁殖していくんです。
このカビが嫌なニオイを放ち、お部屋に充満してしまいます。
内部クリーンは「カビの予防」までが限界
内部クリーンとは、エアコン内部を乾燥させてカビを予防する機能でしたよね。
ではどうしてカビを予防しているのに臭うのでしょうか?
それは、もともとあったカビのニオイが拡散されているためだったんです。
内部クリーンでは、すでにこびりついてしまった汚れ・カビを取り除くことはできません。
- 今まで内部クリーン機能を使ったことがない
- エアコンを使うと部屋が臭う
という場合は、すでにカビが根を張っているかもしれません…。
ニオイはエアコン掃除で対処しよう!
「エアコンが臭うってことは、カビだらけってこと?」
「カビはもう取り除くことはできないの?」
「じゃあ、どうすればいいの?」
不安と焦りでいっぱいのあなたも、大丈夫です。
エアコン掃除をすれば、ニオイもカビも綺麗サッパリ取り除くことができます!
エアコン掃除の手順はこちらの記事(プロ直伝のエアコン掃除で新品同様に!超カンタン&徹底洗浄の仕方)で詳しく説明しています。
ただ、自分ですべての汚れを落としきることは難しいものです。
せっかく掃除するなら、エアコンの奥までしっかりキレイにしたいですよね。
そして何より、自分で掃除するのは面倒。
準備から後片づけまで、「誰かがやってくれたらいいなぁ〜」なんて感じている方も多いのではないでしょうか。
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エアコンを素早くキレイにしたい!というあなたには、プロの技術に頼ることをオススメします。
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エアコン掃除について不明な点があれば、遠慮なくご相談くださいね。
プロにお任せして、エアコン内部のカビ・汚れをごっそり落としましょう!
内部クリーン併用でカビを予防
プロのお掃除でエアコンがキレイになったら、ふたたび内部クリーンの出番です!
キレイな状態を長続きさせましょう。
ただ内部クリーンには「部屋が蒸し暑くなる」というデメリットがありましたよね。
うだるような暑さの中、さらに部屋が蒸し暑くなってしまうのは避けたいものです。
内部クリーンを快適に使っていただくためにも、このデメリットを解消する裏ワザを紹介します!
意外と知らない!内部クリーン機能の効果的な使い方
①使用タイミングを工夫
内部クリーンは「部屋に人がいない状態」で使うことが推奨されています。
内部クリーンの自動運転を解除し、夜間やお出かけ中に運転をスタートさせることがポイントです。
「つけっぱなしになってしまうのではないか」と心配な方もいらっしゃるかもしれません。
ご安心ください!
通常の冷房・暖房機能とは異なり、内部クリーンは自動的に運転が終了します。
また「寝室のエアコンをオフタイマーにして寝たい!」という時は、内部クリーンの自動運転を解除しておくことが必要です。
おやすみ中に自動で内部クリーン運転に切り替わると、寝苦しい夜を過ごすことになってしまいますからね!
その際は翌朝、部屋を出る際に手動で運転させましょう!
エアコンを使わない季節でも、月に1度、少なくともシーズンに1度は内部クリーンをすることをオススメします。久しぶりにエアコンを使った時のイヤなニオイを防ぐことができますよ。
②換気で蒸し暑さ解消
蒸し暑さを解消するには、内部クリーンの運転スタートと同時に換気することがポイントです。
内部クリーン運転の終了後、はじめて部屋に入った時の「ムワッ」とした空気を想像すると…気が滅入ってしまいます。
窓を開けて空気を入れ替え、湿った空気が部屋にこもるのを防ぎましょう。
ただお出かけ中に窓を開けっ放しにするのは、抵抗がありますよね。
とくに1階のお部屋の場合、在宅中でも窓を開けておくのは少し心配です。
そんな時は換気扇をまわしておくだけでも十分に効果があります。
③内部クリーンに代わる機能を使用
「部屋に人がいない状態」で「換気しながら」の使用がよいといっても、生活の中でその環境を作ることはなかなか難しいものです。
そこで「部屋に人がいる状態」で「換気せず」にエアコンのカビを防ぐ裏ワザを紹介します!
その裏ワザとは以下の2つ。
- 送風運転をする
- 冷房を停止せずに設定温度を上げる
「電気代が気になる!」という場合には送風運転が、「部屋を涼しいままにしたい…!」という場合には設定温度を上げた冷房運転がオススメです。
そもそも内部クリーンは、送風運転と暖房運転を組み合わせて運転しています。
この暖房運転が蒸し暑さの大きな原因です。
送風運転を行うことで、暖房の暑さを解消しながらエアコン内部を乾燥させることができます。
送風機能のみ運転しているため、冷房時に比べて少しは電気代を抑えられますね!
一方で冷房の設定温度を上げる方法をとれば、部屋とエアコン内部の空気の温度差が縮まるので新たに結露が発生することはありません。
すでに発生している結露も徐々に乾燥していきます。
送風運転に比べれば電気代がかかってしまいますが、お部屋が涼しいままでカビ予防ができるんです!
30分から1時間ほど、送風運転もしくは設定温度を上げて冷房運転を行い、エアコン内部の湿気を飛ばしてあげましょう。
ただし、やはり内部クリーンと比べるとどうしてもその効果は劣ってしまいます。
「どうしても内部クリーンを使いたくない…」という時だけ、この裏ワザを使ってみてくださいね!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は
- 内部クリーンとはどんな機能か
- 内部クリーンによるニオイの原因
- 効果的な使い方
を詳しく紹介してきました。
内部クリーンとは、エアコン内部を乾燥させてカビを防ぐ機能でしたね。
すでに発生したカビを取り除く効果は無いため、あくまで「予防」にとどまります。
快適かつ効果的にカビ予防を行うためにも、
①夜間や外出中に使用する
②換気しながら使用する
③裏ワザ(送風運転・設定温度高めの冷房運転)
の3つを覚えておいてくださいね。
ただし!
カビを発生させたまま内部クリーンをしても、いや〜なニオイを部屋に充満させるだけになりかねません。
「内部クリーンをしても変なニオイがする」のは、すでにカビが生えている証拠。
エアコン掃除をオススメします。
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エアコン掃除でピカピカになったエアコンを、内部クリーンで清潔に保ちましょう!
エアコンクリーニングの豆知識