お風呂の排水口が下水臭い!簡単掃除でお風呂の悪臭を徹底消臭!
公開日
2018年07月30日
更新日
2020年07月15日
疲れやストレスを癒してくれるお風呂。
1日の締めくくりとして、入浴の時間を楽しみにしているという方も多いのではないでしょうか?
しかし、お風呂には私たちの汗や皮脂汚れ、カビ、水垢といったさまざまな汚れが蓄積されています。
放っておくと「お風呂から悪臭がする……」なんてことも。
悪臭が漂う空間では落ち着いて湯船に浸かることもできませんよね。
リラックスして1日の疲れや汚れを落とすためにも、できる限り悪臭は取り除きたいところです。
今回は、お風呂の排水口と悪臭が出やすい箇所の掃除方法について紹介します。
掃除のコツや注意点などについても解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
目次
まずは「におい」の原因を探る
お風呂の悪臭の大半は「排水口」が原因ですが、お風呂の換気扇や風呂釜、床、壁からも嫌なにおいは出ています。
場所によって悪臭の種類が違うので、におい別に発生源とその掃除方法について紹介します。
まずは、嫌なにおいの発生源を特定してピンポイントに悪臭を退治しちゃいましょう!
ドブ、下水のようなにおいなら「排水口」を掃除
お風呂からドブのような悪臭がする場合は排水口を疑いましょう。お風呂の悪臭のほとんどが排水口の汚れによるものです。
においで判断できないという方はまず、排水口を疑うと良いでしょう。
お風呂の排水口には、髪の毛や皮脂、石鹸・シャンプーといった汚れが溜まります。これらの汚れを養分にしてカビや雑菌が繁殖し、やがて「ぬめり」へと姿を変えます。
このぬめりがドブや下水のような悪臭を発するようになるのです。
排水口の掃除方法
【用意するもの】
- 重曹
- クエン酸
- ゴム手袋
- 割り箸
- 歯ブラシ
(1)排水溝のパーツを取り外す
まずは、排水口のカバーやヘアーキャッチャー(網目状の受け皿)といったパーツをすべて取り外します。
(2)パーツに付着して汚れ、ゴミを洗い流す
次に、取り外したパーツにシャワーをかけて付着している髪の毛やゴミなどを洗い流し、中性洗剤を使って汚れを落とします。歯ブラシを使えば髪の毛をうまく絡め取れます。
(3)排水口の中のゴミを取り除く
パーツのゴミを洗い流したら、割り箸を使って排水口の中の髪の毛やゴミなどを取り除きます。
(4)重曹を使ってパーツを洗う
一通りきれいになったら、排水口のパーツに重曹を振りかけて歯ブラシで磨きましょう。
(5)重曹とクエン酸を排水口に入れる
排水口に重曹とクエン酸を大さじ3杯ずつ入れます。泡立ち始めたら、泡が消えるまで放置しましょう。このとき、炭酸ガスが発生しますが無害の気体なので安心してください。
(6)仕上げに歯ブラシでこする
排水口の泡が消えたら、歯ブラシでこすりながらシャワーで洗い流せばきれいに汚れを落とせます。
面倒ならまずはパイプ用洗剤を使ってみる
排水口の掃除が面倒くさいという方には、パイプユニッシュなどのパイプ用洗剤を使った簡易的な掃除がおすすめ。
あくまで応急処置程度の効果ですが、やらないよりは悪臭を抑えることができます。
【用意するもの】
- パイプ用洗剤
- 歯ブラシ
(1)排水口の周りとパーツの汚れを取る
まず、排水口の周りと排水口のパーツに付着した汚れを歯ブラシで落とします。
(2)パイプ用洗剤を排水口の中に入れる
次に、パイプ用洗剤を排水口に入れます。浴槽内の排水口に3分の1、残りを浴室の排水口にすべて注入してください。
(3)30分〜1時間放置して水を流す
浴槽の排水口にゴム栓をして、水を半分くらい貯めて30分〜1時間ほど放置します。
時間が経過したら、ゴム栓を抜いていっきに浴槽の水を流します。
あとは、浴室側の排水口に勢いよく水を注いで、汚れを洗い流せば掃除は終わりです。
塩素を含むパイプ用洗剤を使う場合は、お湯の温度に注意しましょう。85℃以上のお湯を使ってしまうと、パイプ用洗剤の成分が急速に分解され有毒ガスが発生する恐れがあります。
水道から熱湯が出ることはないと思いますが、このような危険性があることを覚えておきましょう。
ちなみに、50℃くらいが一番漂白剤の効果が発揮されるます。
アルミホイルを使えば「ぬめり」を予防できる
排水口の皿の部分にアルミホイルを丸めて入れておけば、ぬめりを予防することができます。
アルミホイルと水が化学反応を起こすことで生まれる金属イオンが、ぬめりの原因となる細菌の繁殖を防いでくれるからです。
アルミホイルを丸める際は、ぎゅっと固めるのではなくふんわり丸めましょう。
そうすることで水と触れる表面積が大きくなり、より化学反応が起こりやすくなります。
排水口の内部の掃除にもアルミホイルは大活躍。割り箸にアルミホイルを巻きつけて排水口内部をこすると、汚れを落としながらぬめりを予防することができます。
排水口の中にアルミホイルが落ちてしまわないように、セロハンテープなどでしっかり固定しましょう。
排水トラップのチェックも忘れずに
排水トラップのトラブルも排水口の悪臭の原因の1つです。
排水トラップは排水口の中にあるパーツの1つで、コップのような形のものを逆さに被せて使用するタイプと「封水筒」と呼ばれる太い筒状のタイプがあります。
排水トラップは下水から上がってくる悪臭や虫を防ぐという役割がありますが、排水口の中を掃除しても悪臭が治まらない場合はここの異常を疑いましょう。
※メーカーによって形が異なるので、どのパーツが排水トラップなのか説明書を読んで確認してみましょう。
(1)排水口に水が貯まっているか確認する
排水口内に水が貯まっているのであれば、排水トラップに異常ありません。貯まっていない場合は排水トラップが正常に機能していない可能性が高いです。
(2)排水トラップの異常を確認する
排水口に水が貯まっていないときは、排水口のカバーを外し排水口のパーツをすべて取り外し、排水トラップが壊れていないか、異常がないかチェックしてください。
もし破損や異常が見つかった場合はメーカーに問い合わせてみましょう。
賃貸の方は、大家さんや不動産に連絡して交換してもらいましょう。
見逃しがちですが、封水筒の裏に付いているゴムパッキンがなくなっている場合も水を貯められないので忘れずにチェックしてください。
排水トラップに異常がない場合は、排水口の中でそれぞれのパーツがしっかりと固定されているかどうかも確認しておきましょう。
お風呂が生臭いなら「風呂釜」を洗う
お湯を貯めるときや追い炊きするときに生臭いにおいがする場合は、風呂釜が悪臭の原因かもしれません。
風呂釜は浴槽のお湯を沸かす装置のことです。
浴槽の水を配管を通して吸い込み風呂釜で温めてから再び浴槽に戻すため、浴槽の水と一緒に汚れも吸い込んでしまいます。
この汚れが風呂釜や排水管に溜まることで悪臭が発生します。
風呂釜の掃除方法
風呂釜の掃除は、ジャバなどの市販されている専用の洗浄剤を使うのが一般的です。
比較的手軽にできる掃除ですが、一度では汚れを取りきれないこともある、風呂釜の隅々まで掃除できないといったデメリットもあります。
市販の洗浄剤を使っても悪臭がおさまらない場合は、プロに依頼して徹底的にきれいにしてもらうのも1つの手です。
専用の洗浄機と洗剤を駆使して風呂釜のすみずみまできれいにしてくます。
お風呂がカビ臭いなら「換気扇」をきれいにする
浴室がカビ臭いのであれば、原因は換気扇かもしれません。浴室の換気扇は湿気を含んだほこりが溜まりやすく、カビが発生しやすいのです。
カビが付着したままの換気扇を回してしまうと、カビの胞子を浴室全体に撒き散らしてしまうため、浴室全体でカビが発生しやすくなってしまいます。
また、ほこりやカビが付着したまま使用していると、故障の原因にもなります。
正常に作動しなくなり、換気ができないことでますますカビの発生が促進されてしまうため、しっかり掃除をしておきたい部分です。
【要注意】換気扇の掃除を始める前に
浴室に脚立が入らない場合は、浴槽のへりに乗って掃除をするのが一般的ですが、
浴槽のへりは不安定な上に滑りやすいので、滑って転ぶリスクがあります。
濡れたタオルなどをへりにかけて滑りにくくしましょう。
また、換気扇の掃除をするときは、感電やケガをしないためにもまずは換気扇の電源を切って、ブレーカーを落としてから作業を始めましょう。
換気扇の掃除方法
【用意するもの】
- ゴム手袋
- ドライバー(ネジのサイズに合わせて用意する)
- 掃除機
- 歯ブラシ(もしくは、固めのブラシ)
- 割り箸(つまようじ、竹串)
- 中性洗剤
- スポンジ
(1)換気扇パネル、カバー、シロッコファンを外す
まずは、一番外側の換気扇パネル(化粧パネル、またはルーバー)を外します。
その下にさらにカバーがある場合は同様に外してください。
ここでドライバーが必要になることもあるので準備しておきましょう。
カバーを外すと見えるのがシロッコファン(筒状で小型の羽根)です。これもドライバーを使うことで外すことができます。
取り外せない場合は、無理に外そうとせず換気扇の中に掃除機を入れてほこりを吸引しましょう。
このとき、歯ブラシや割り箸で内部をこすりながら掃除機で吸引するとよりきれいにできます。
細かい部分の汚れを取る際は、つまようじや竹串が活躍します。
(2)取り外したパーツを中性洗剤で洗う
シロッコファンを取り外したら、外したパーツ全てに中性洗剤を吹きかけて30分〜1時間放置し、スポンジやブラシで汚れを落とします。
使用する洗剤は、薄めたキッチン用の中性洗剤が望ましいです。
アルカリ性の洗剤や強力な洗剤は換気扇のパーツを痛める原因になるのでおすすめしません。
(3)換気扇本体のほこりを歯ブラシで落とす
最後はシロッコファンが取り付けられていた換気扇本体(ドラム)の掃除です。一番ほこりが溜まりやすい部分なので、歯ブラシや割り箸を使って汚れを落としましょう。
仕上げに、薄めたキッチン用の中性洗剤を布に染み込ませて換気扇本体を拭き洗いしましょう。最後に乾いた布で洗剤と水気をしっかり拭き取ります。
掃除が終わったら換気扇のパーツを組み直して終わりです。
お風呂の換気扇は取り外しと組み立てに少しがコツが必要なので、換気扇を元に戻せなくなる人が多いようです。また、無理に外してしまったり、組み立て方を間違えたりすると漏電や故障の原因になります。
組み立てる自信がないという人や感電やケガが怖いという人はプロに任せてしまいましょう!
汗臭い、もわっとしたにおいなら「床・壁」の汚れを洗い流す
汗臭い、もわっとしたにおいは浴室の床や壁の汚れが原因かもしれません。床や壁には石鹸カスや皮脂、垢などがつきやすく、それらが時間の経過とともに悪臭を発生するようになります。
特に床は、水分を含んだ汚れが溜まりやすく雑菌が繁殖しやすい箇所なので、定期的に掃除することをおすすめします。
排水口周りの床も要注意です。赤カビという呼び名で知られている「ロドトルラ」が発生します。
ロドトルラは正確にはカビではなく「酵母菌」の一種です。
お湯をかけてスポンジでこすれば簡単に落とすことができますが、繁殖スピードが早い上に黒カビが繁殖する温床となるため、放っておかずにこまめに掃除しましょう。
床・壁の掃除方法
床と壁に付着している汚れは、皮脂をはじめとする酸性の汚れと水垢などのアルカリ性の汚れの2種類です。
それぞれ性質が違う汚れなので、使うべき洗剤も異なります。
酸性の汚れにはアルカリ性、アルカリ性の汚れには酸性の洗剤が効力を発揮しますが、クエン酸(酸性)と重曹(アルカリ性)を併用するのがオススメです。
洗剤やクエン酸・重曹の使い方やコツを知りたい方はこちらから
>>「お風呂掃除のカギは洗剤選び!クエン酸と重曹でも代用できる?」
【用意するもの】
- ぬるま湯200ml
- クエン酸
- 重曹
- スプレーボトル
200mlのお湯に重曹を小さじ2杯、クエン酸を小さじ1杯の割合で溶かしスプレーボトルに入れます。このとき、重曹とクエン酸を一度に入れてしまうと泡立って容器から溢れてしまうので少しずつ混ぜるようにしましょう。
あとは、床と壁に吹きかけて30分〜1時間ほど放置します。時間が経過したらお湯で流してお掃除完了です。
重曹とクエン酸は2:1の割合で混ぜればいいので、床や壁の汚れに合わせて濃度を調整してみてください。
このとき、重曹を多く入れすぎると重曹の粒子がスプレーに詰まってしまうことがあるので注意しましょう。
プロに頼めば簡単に悪臭のもとを取り除ける
排水口や風呂釜、換気扇といった、悪臭の発生源になりやすい箇所のお掃除方法を紹介しましたが、「掃除をする時間がない」「掃除をしても悪臭がする」「掃除がめんどくさい」という方も多いのではないでしょうか。
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素人ではできない箇所まで丁寧に掃除してくれるので、お風呂の悪臭はもちろん細かい汚れもしっかり取り除いてくれます。
お風呂掃除の豆知識